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先日、少し勉強になることがあった。
私のお客様の中では少し珍しい、理髪店経営の若い女性のお客様であったが…
最初の研ぎの時、クレームと言うほどでは ないが、直バサミをもう少し切れるようにしてもらいたいと言う旨の要求 があった。
私としては十分に、いや完璧に切れるとは思ったが… 砥石を変えて研磨し直し渡すと非常に良くなったと満足していただ いた。
そして今回の仕事。
同じシザーであったが、 やはりもう少しシャッキリとならないか?という相談。
何か私の仕事が間違っているのかと全てを点検し直して みたがやはり完璧である。
私は反り調整には正解があると思っている。
しかし今回のシザー(松崎の7.5インチ、材質440Cだろう)
粘りの少ない、若干幅広のタイプであるそれだけに先まで力が入りづ らい構造におもえた。
…ほんの少しだけ私の思っている正解を超えて反りを強くしてみた。
重ねて言うがほんの少しである。
2 、3日後、 お客様から喜びのメールをいただいた。
反省である…自分の成果にこだわっていて は進歩は無いと感じた。
それと同時に、今更ながら、プロのお客様の感性の鋭さには本当に驚かされる。